お盆に見て欲しい映画の1本。実は拾い物のサスペンス映画「サウンド・オブ・サイレンス」 [映画鑑賞]
「サウンド・オブ・サイレンス」はアンドリュー・クラヴァンの小説『秘密の友人』を原作とする2001年のアメリカ映画。
原題:はDon't Say A Word
日本語に直すと”言葉にしないで”という感じ。
これがまあまあ、良く出来たサスペンス映画なんです。
上映時間は114分。
監督はダンスティン・ホフマンとジーン・ハックマン主演の佳作法廷サスペンス「ニューオリンズトライアル」(2003)のゲイリー・フレダー。
(作品は多くないけど駄作のない監督のひとり)
では、映画「サウンド・オブ・サイレンス」のあらすじを導入部だけご紹介します。
精神科医のネイサンは、ニューヨークで妻のアギーと娘のジェシーと三人暮らし。
感謝祭の前日、ネイサンはかっての同僚から一言も喋らず10年もの間、閉鎖病棟に収容されていた緊張型分裂症の患者エリザベスの担当を任される。
翌日、愛娘のジェシーが誘拐され、犯人グループのリーダーであるコスターから「エリザベスから午後5時までに6桁の数字を聞き出せ」と電話が。
ネイサンが警察に通報しようとすると、コスターから再び連絡があり、警察に知らせれば娘を殺すと脅される。
どうやら、犯人達はネイサンを監視しているようだ。
エリザベスの父親は10年前に仲間と銀行から1000万ドル相当のダイヤを盗んでいたが、その後、すぐに殺されていた。
ネイサンは娘を助けようと、必死にエリザベスからその謎の数字を訊き出そうとする。
同じ頃、水死体で発見された若い女性の捜査をする女刑事キャシディは10年前のダイヤ強盗事件が関与していることに気づく…。
ネイサンには「危険な情事」(1987)「ウォール街」(1987)「ブラック・レイン」(1989)など数々の作品で主演を務めるマイケル・ダグラス。
(この人の芝居は安心して見れる)
犯人グループのリーダー、コスターに2014年にアメリカのサイトが発表した「よく死ぬ映画俳優トップ10」で1位に選ばれた「ロード・オブ・ザ・リング」(2001)のボロニア役で有名なショーン・ビーン。
(悪役ぶりは最高。この映画が成功している一因。ホントにいい俳優だよね)
エリザベス役にはアンジェリーナ・ジョリーを世に送り出すきっかけになったウィノナ・ライダー主演の青春映画の傑作「17歳のカルテ」(1999)のブリタニー・マーフィ。
(演技力には定評あり。見事!)
女刑事キャシディに2006年12月、俳優のブラッドリー・クーパーと結婚するが4ヶ月で離婚して、世間をあっと言わせたジェニファー・エスポジート。
(ニューヨークの市庁舎を主な舞台としたABCテレビのコメディ・ドラマ「スピンシティ」(1997~)でブレイク)
ネイサンの妻アギーに映画「007 ゴールデンアイ」(1995)で暗殺者ゼニア・オナトップを演じて注目されたファムケ・ヤンセン。
(スキーで左足を骨折して、身動きができない役。美人はベッドに横になっているだけで絵になる。もちろん、最後に見せ場あります)
ネイサンの娘役ジェシーにサム・ライミ製作ホラー映画「ブギーマン」(2005)のスカイ・マッコール・バートシアク。
(頭の良い8歳児の役。はまり役)
精神病院の警備員役に若き日のランス・レディック。
(2015年から6シーズン続くアマゾンプライムビデオの良作刑事ドラマ「Bosch/ボッシュ」ではチーフ役を好演)
刑事が単独で行動することに目をつぶれば、この作品はかなり面白く見れます。
ラストもいい。
何よりも、この映画を見るべきなのは、二人の若い女性の死のためでもある。
エリザベス役のブリタニー・マーフィは32歳の若さで心不全でこの世を去り(主演のスリラー2本とロマンティック・コメディ1本が決まっていた矢先)
ネイサンの娘役ジェシーのスカイ・マッコール・バートシアクはてんかん発作で21歳で急死した。
(プロデュサー業などに興味を示していたらしい)
才能ある女性の死は残念過ぎる。だから、多くの人に記憶にとどめて欲しいと思う。
ブリタニー・マーフィとスカイ・マッコール・バートシアクのご冥福を祈って。
ここから報告。
7月23~25日まで開催された第1回メルシアーク神楽坂演劇フェスタは無事終了。
手前味噌ですが、私が作・演出「プリン食べたの誰?」グランプリは逃しましたが、3位入賞しました。
45分ほどの作品です。
無料で見れます。
お時間あればご覧ください。
(一部照明の関係で見にくいところあり)
こちらがURLです。