映画「キッズ・リベンジ」は日本未公開のバイオレンス・アクション。
バイオレンス・アクション映画「キッズ・リベンジ」は”過激なホーム・アローン”と呼ばれる映画。
「キッズ・リベンジは2012年公開のアメリカ合衆国で制作。
日本では劇場未公開。
監督はスティーブンC.ミラー。
スティーブンC.ミラーはシルベスター・スタローン主演「大脱出2 」(2018)やブルース・ウィリス主演「マローダーズ/襲撃者 」(2016)などの大物アクション俳優主演の映画を取り続けている監督。
どれもいまひとつの評価だが、この映画「キッズ・リベンジ」は唯一の拾い物。
(この映画、レイ・ワイズ以外はほとんど日本では無名の役者ばかり)
レイ・ワイズといえば、筆者にはデビッド・リンチ監督のテレビドラマ「ツイン・ピークス」(1990~1991)
ローラ・パーマーの父親リーランド・パーマー役。
レイ・ワイズはこの映画「キッズ・リベンジ」でも悪党のボスを見事に演じている。
映画「キッズ・リベンジ」のあらすじ
親の再婚によって姉弟となったローレンとウォーレン。
郊外の新しい家での生活が始まるが、収監中に金を奪われたマフィアのボスが金を取り戻そうと、ロイド率いる4人の殺し屋に命令を下す。
”関係者全員を調べろ、オレの金500万ドルを48時間以内に取り戻せ”
ロイドたちはローレンとウォーレンの家にやって来る。
母親は射殺され、父親が拷問されているのを目撃したローレンはウォーレンと逃げ出そうとする。しかし、ウォーレンは高い知能と異常なまでの攻撃性を備えており、いじめっ子を半殺しの目に合わせて、保護観察処分にされるような子供だった。
ウォーレンとロイドたちとの戦いの火ぶたが切って落とされる…。
原題はThe Aggression Scale 。
和訳すると”攻撃性の程度”
ウォーレンは”関係性攻撃性”が備わっていることからこのタイトルがつけられた理由だろう。
関係性攻撃(relational aggression;RAと略される)とは,医学用語のひとつで”仲間関係を操作することによって相手に危害を加えることを意図した攻撃行動”と定義されている。
映画の中でも、ウォーレンは姉のローレンをおとりに使ったり、悪党たちに仲たがいを仕向けたりするシーンがある。
劇中では、ウォーレンは一言も言葉を発しない。
(痛みに顔をしかめたり、笑顔を見せることはある)
ウォーレンは、窓枠にナイフの刃を埋め込んだり、混ぜるな危険の薬品を混合して顔にあびせかけたり、えげつないやり方で悪党どもを追い詰めてゆく。
(そう、追い詰められるのは悪党の方!)
このあたりが”過激なホーム・アローン”と呼ばれる理由だろう。
映画「ホーム・アローン」とは
1990年公開の大ヒットアメリカ映画。
当時、10歳だったマコーレ・カルキンを一躍スターダムに押し上げたコメディ映画でもある。
映画「ホーム・アローン」あらすじ
クリスマス。
ある一家が総出でパリに旅行に行くことになる。
息子のケビンだけは出発のどさくさに紛れて独り、屋敷に取り残されてしまう。初めての一人暮らしに浮き浮きのケビン。そんな折り、留守宅だと思った二人組の泥棒が屋敷を狙う。
ケビンは家を守るため、男たちの撃退計画を練り始める…
というお話。
クリスマス定番映画として、「ホーム・アローン」はシリーズ化され、現在まで5作が作られている。
映画「キッズ・リベンジ」キャストについて
ウォーレン役はライアン・ハートウィグ。
ライアン・ハートウィグの情報はほとんどない。
強烈な印象を残す役柄だが、演技にインパクトがない。
ルックスも中途半端。
ブレイクしなかったのは、そこに原因があるかも。
ローレン役はファビアン・テレーズ。
こちらは悪くない。
サウスバウンド(2015)という摩訶不思議なアンソロジーホラーに出演している。
ロイド役にはダナ・アシュブルック。
「ツイン・ピークス」のローラ・パーマーのボーイフレンド、ボビー・ブリッグス役で知られている。
(レイ・ワイズとは「ツイン・ピークス繋がり!)
ダナ・アシュブルックの”慈悲のかけらもない”悪党ぶりがこの映画を成功に導いているのは間違いない。
1980年のホラー映画『13日の金曜日』をリメイクした『13日の金曜日 (2009年版)』で殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズを演じた事で知られるデレク・ミアーズもロイドの部下役で出演している。こちらも好演。
ホラー映画やアクション映画で悪役って大事。
上映時間は1時間 31分。
ネットではこの映画「キッズ・リベンジ」」は”少年版ランボー”とも言われているが、ウォーレンはムキムキ・ボディーではないので、筆者はどうかと思う。
映画「キッズ・リベンジ」」
最後まで飽きずに見れます。
オススメ。
さて、ここからは告知。
コロナ・ウィルス拡大の影響で演劇公演が中止。
テンション、ガタ落ちでしたが、この度7月23日~7月25日開催される小劇場メルシアーク神楽坂の演劇フェスタに出場が決まりました。
関係者、並びにご協力ただける方に感謝。
コロナ・ウィルスに十二分に気をつけ、感染症対策に万全を期して行いたいと思います。
配信もあります。
7月24日・祝日
16:00開始。
プロジェクト夢樹with劇団営業二課ショートシアター
作・演出 平田慎司
「プリン食べたの誰?」
お時間あれば。
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