観客を惑わすフェイク・スリラー「スケア・キャンペーン」 [映画鑑賞]
今日、ご紹介する映画はネットでも”どこまでがフェイクなのか?”と議論されている「スケア・キャンペーン」。
「スケア・キャンペーン」は2016年にオーストラリアで制作されたスリラー映画。
上映時間は76分。
原題の”のScare Campaign”は意訳すれば、”怖がさせる作戦”というところ。
映画「スケア・キャンペーン」のあらすじ。
(ネタばれあり)
出演者をニセの心霊現象などで怖がらせるドッキリ企画で長年人気を集めてきたテレビ番組「スケア・キャンペーン」も、最近は動画投稿サイトの過激な映像に押され、人気が下降気味。
プロデュサーに�咤激励された監督のマーカスと彼の恋人で番組の進行役でもあるエマをはじめとする番組スタッフは、そんな現状を打ち破るべく、廃墟となった精神病院を使い、何も知らずにやってきた一般人のローハンを大規模な仕かけで驚かそうというドッキリ企画を敢行することにする。だが、庭師としてやってきたローハンが、かってその精神病院に患者として入院していたことがわかる。
不安を覚えたエマは”作戦の中止”を願い出るがマーカスらは心配ないと一蹴する。
番組は予定通り進行していき、新人女優としてこの作品がデビュー作になるアビーがローハンを驚かしてオチになる最後の部屋まで誘導するが、狂気に駆られたローハンは逆上して、アビーをペーパーナイフで刺し、部屋にいた撮影スタッフを絞め殺ししてしまう。
アビーを助けようと部屋に向かうエマ。しかし、これはエマをターゲットにした壮大なドッキリ企画だった。
殺人鬼役ローハンはエマを怖がらせるために番組スタッフを1人また1人と血祭りにあげていくふりをする。
恐怖に脅えながらもローハンに反撃するエマ。やがて、エマは編集スタッフのミスから、これが自分へのドッキリだと気がつくが、病院にはショッキングな殺人シーンでネットで人気急上昇中の”マスク・フリーク”という謎の集団が武器を装備したカメラを片手に現れ、番組スタッフを本当に殺し始める…
二転三転するストーリー。
臨場感あふれるPOV映像。
謎の集団”マスク・フリーク”が現れるまでは緊張感溢れる展開。
だが、そこからダレる。
マスク・フリークが怖くないから。
不気味さもなく只々、陳腐。
緊張の切れた映画は途端に面白くなくなる。
(演出やカメラワークにも問題ありかな)
途中からすじは読めるも飽きさせなかったのに、残念で仕方ない。
いや、フェイク題材にした映画だから、見る側がすべてを疑ってかかるのは当たり前のことだから、工夫がないと難しいだろうけど。
この映画「スケア・キャンペーン」がネットで話題なのは、終わり方にある。
ラスト、
実は”マスク・フリーク”の仲間であるアビーを助け出し、車で警察へ向かうエマ。
車の中にもカメラが仕掛けてあり、しきりにカメラを気にするエマとただひたすらに前を見つめるアビーのショットで映画は終わる。
果たして、どこまでがドッキリなのか?
マスク・フリークは本物の殺人集団なのか?
エマはどこまで知っているのか?
観客を戸惑わせたまま映画は終わる。
エマ役のミーガン・ワーナーは日本では無名だが、なかなかの好演。
ルックスも悪くない。
監督・脚本は2013年シッチェス映画祭ミッドナイトエクストリーム・グランプリを受賞したホラーコメディ「モーガン・ブラザーズ」のコリン&キャメロン・ケアンズ兄弟。
アイディアはいいけど、”フェイク”を題材にした映画ジャンルはハードルが高い。
後半失速するが、最後までどうにか見れる。
脚本と演出の難しさがわかる作品。
アニメと侮るなかれ。映画「スパイダーマン:スパイダーバース」はオススメ。 [映画]
映画「スパイダーマン:スパイダーバース」は2018年公開のアメリカ映画。
スパイダーマンのアニメーション・バージョンだけど、馬鹿にしてはいけない。
これが万人にオススメする傑作映画なのだ。
この「スパイダーマン:スパイダーバース」は日本アニメ「犬ヶ島」や「未来のミライ」を押しのけ、第91回アカデミー賞長編アニメ映画賞受賞した作品。
では、「スパイダーマン:スパイダーバース」の簡単なあらすじ。
(途中まで)
舞台はニューヨークのブルックリン。
主人公は名門私立校に通うヒスパニック系とアフリカ系の血を持つ13歳の少年、マイルス・モラレス。
(まず、ここが今までの我々が知るアメリカ王道アニメと違う)
スパイダーマンとしての特殊能力を手にしたマイルスは、ある日、暗黒街のボス、キングピンが時空を歪め、その手で本家スパイダーマンの命を奪うのを目撃してしまう。
(なんとヒーローが前半に命を落とす。衝撃的!でも、「バットマンVSスーパーマン ジャスティスの誕生」(2016年)と同じく、ヒーローの死は胸が痛い)
スパイダーマンという絶対的なヒーローを失い、深い深い悲しみに沈むニューヨーク。だが、時空がゆがめられた衝撃で、それぞれ異なる次元にいた多種多様なスパイダーマンたちが集まってくる…
(あのアメリカのマーベルが日本アニメをリスペクトしているシーンも見られます!)
登場するスパイダーマンは40歳になったやさぐれピーター・パーカー、俊敏な動きをする女性版スパイディ、古びたギャグを連発するブタ型のスパイダー・ハム(筆者お気に入り!飛べない豚はアメリカにもいた!)
白黒映画から飛び出したスパイダーマン・ノワール、小さな少女とロボが一丸となったジャパン風不思議キャラ。
マイルスの成長物語とヒーローの悪との戦いが描かれるこの作品、
コロナ・ウィルスに蹂躙され、疲れた今だからこそ、見るべきかも。
この6人のスパイダーマの物語に大人も子供もワクワクすること間違いないから。
スパイダーマンの原作者スタン・リーとスティーヴ・ディッコが揃ってこの世を去って1年が経つ。
蜘蛛は苦手でもスパイダーマンを嫌いな人はいない。
ヒーローはみんなの心の中にいる。
比類な競泳者で白血病と戦っている池江璃花子が1年後のオリンピックに向けての言葉がいい。
”逆境からはいあがるには希望が必要だ”
ともに頑張っていきましょうね!
(頑張り過ぎず)
ここからは告知。
私が脚本・演出に携わった7月24日の小劇場メルシアーク神楽坂の公演が
ツイキャス配信されます。
第1回メルシアーク神楽坂演劇フェスタ参加作品
プロジェクト夢樹with劇団営業二課
「プリン食べたの誰?」
<あらすじ>
コロナ・ウィルス拡大の影響で緊急事態宣言の真っただ中の東京。
野原探偵事務所に持ち込まれた依頼。それは誰がプリンを食べたのか?だった。野原と助手の草壁はリモート調査を始めるが…
<出演 >
ナオッチ・コルレオーネ/小夜子/ミィナ/古郡由美子/三田希美子/田中勝彦
舞台監督 田中勝彦
照明 臼井由利
音響 平田慎司
制作 江口和美
作・演出 平田慎司
ツイキャス配信ページ プロジェクト夢樹with劇団営業二課 「プリン食べたの誰?」
https://twitcasting.tv/merciarkkagura/shopcart/13804
こちらは第1回メルシアーク神楽坂演劇フェスタ参加作品です。
7月27日~29日まで投票も行っております。
(配信は8月11日まで見れます)
500円プラス手数料が必要です。
上演時間は48分。
演劇を見たことがある人もない人も、お時間あればご覧下さい。
スパイダーマン:スパイダーバース プレミアム・エディション(初回生産限定) [Blu-ray]
- 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
- 発売日: 2019/08/07
- メディア: Blu-ray
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- 発売日: 2020/08/12
- メディア: Blu-ray
石原さとみ新ドラマ第一回「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」 [テレビドラマ]
フジテレビ7月16日22時にスタートの木曜劇場、石原さとみ主演の薬剤師ドラマ「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」第1回を見た。
始まったばかりだが、この作品は好き嫌いが別れそう。
アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」は日本の連ドラ史上初の病院薬剤師を主人公にした医療ドラマ。
原作は「月刊コミックゼノン」(徳間書店~コアミックス)で2018年7月号より連載の荒井ママレの漫画「アンサングシンデレラ 病院薬剤師 葵みどり」
薬剤師とは、医薬品全般における豊富な知識を生かし、医師の処方箋に基づく調剤や服薬指導、医薬品の管理・販売を行う人のこと。
薬剤師は医師の出す処方箋に唯一異議を唱えることができ、患者にとっては“最後の砦(とりで)”ともいえる重要な存在。
ドラマは我々が普段知らない世界を描き出し、興味深い。
(戦場のような慌ただしい処方シーンはコロナ・ウィルス禍の今は少し息苦しさを感じる人もいるかも)
「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」の舞台は病院内にある薬剤部。
(病院薬剤師というところが目新しい!)
物語は主に患者の薬の調剤、製剤を行う“病院薬剤師”たちの知られざる舞台裏を描いてゆくようだ。
“アンサング”とは「褒められない」という意味。
医師のように頼られず、看護師のように親しまれなくても、“縁の下の力持ち(=アンサングヒーロー)”として患者のために奮闘する病院薬剤師たちの誰も知らない物語。
(誰も知らないヒーローというコンセプトはグッと来るポイント!)
「アンサング・シンデレラ 病院薬剤師の処方箋」の主人公は石原さとみ演じる葵みどり。
みどりはキャリア8年目の薬剤師。
みどりは”薬は患者の今後の生活につながるからこそ、その人自身を知る必要がある。それが、薬剤師にとって何より大切だ”という信念を持ち、1人でも多くの患者を救いたいと思っている。そのため、つい患者に深入りして時間をかけてしまい、医師と衝突したりもする。
他の薬剤師からはもっと効率的に仕事をすべきだと叱られても、みどりはすべては患者の“当たり前の毎日”を取り戻すためと、患者一人一人と真剣に向き合っていく。
(みどりの勝手な行動は他のみんなに負担をかける。ここに感情移入できるかどうかがまず分かれ目)
小言を言いつつ、みどりをサポートしていく薬剤師チームがいい。
(まさに縁の下の力持ち!)
薬学部部長販田聡子役に真矢ミキ。
(のらりくらりと責任を逃れようとしているように見えてやる時はやる人。真矢ミキならではの芝居。動きと台詞の間は抜群)
配属される新人薬剤師相原くるみ役に元乃木坂46の西野七瀬。
(日本テレビドラマ「あなたの番です」で演技力を一部から批判を浴びた西野七瀬だが、こういう力の抜けた役は合うかも。今までで一番伸び伸びと演じている感じ。
頑張れ!)
薬学部副部長でみどりの指導者でもある瀬野章吾に田中圭。
(ぶっきらぼうでクールに見えてみどりの一番の理解者。儲け役だが、田中圭の良さが生きている。キャスティング絶妙!)
同じく薬学部副部長でみどりを快く思わない七尾拓に池田鉄洋。
(田中圭とも対立。悪役似合う。この悪役ぶりがこのドラマのカギのひとつでもありそう)
みどりをサポートする薬学部主任刈谷奈緒子に桜井ユキ。
(この役も儲け役。演じ方によっては名脇役としてブレイクする可能性もあり。試金石)
いつもニコニコ薬学部同僚、羽倉龍之介に井之脇海。
(この役も重要。いい人でお茶の間を掴めるか!)
脚本はフジテレビドラマ「ストロベリー・ナイト」などの黒岩勉。
(第一話ラストの葵印の処方箋のシーンはいい。原作は未読なのでどこまでアレンジしているかわからないけど)
演出は映画「コンフィデンスマンJP(2019年5月公開)の監督もしている田中亮とフジテレビドラマ「グッド・ドクター」の相沢秀幸。
(第1話は空撮もあり、ダイナミック。カット割り。役者との距離感は○画としてのクオリティとセンスも素晴らしい)
主演の石原さとみは安心して見れる。
石原さとみの最大の魅力は”決して高くない声とアイドルなみの容姿のギャップ”
作品選びのセンスもいいんだろうなー
法医解剖医を演じ、東京ドラマアウォード2018で主演女優賞など最多6冠を達成したミステリードラマ「アンナチュラル」(18年、TBS)での名演再びとなるか!
個人的には期待している。
野塚綾役で出演予定だった清原翔は現在療養中のため、成田凌が演じている。
一日も早い回復を祈ります。
ここからは告知。
新宿シアター・モリエールの劇場クラスターは衝撃的だった。
ほぼ客入れなしの公演になりそう。
配信でご覧下さい。
第1回メルシアーク演劇フェスタ参加作品
「プリン食べたの誰?」
7月24日16:00開演
場所:小劇場メアーク神楽坂
(東京メトロ東西線神楽坂1a口出て右徒歩1分)
プロジェクト夢樹with劇団営業二課ショートシアター
作・演出
平田慎司
上演時間40分
ツイキャス配信になります。
7月27日、22時より有料配信(500円・手数料)
有料配信は29日まで!
演劇フェスタなので投票あり。
ツイキャス配信ページ プロジェクト夢樹with劇団営業二課 「プリン食べたの誰?」
https://twitcasting.tv/merciarkkagura/shopcart/13804
インパクトを残す女優編。 [テレビドラマ]
演技の巧みさやその人本人が持つ美しさだけでなく強烈な印象を残すのが女優。
最近、強烈なインパクトを残した女優がいる。
話題のCMだから見たことあるはず。
”あなたのスキマにそっと、手羽。じゃなくて、TVer。”だ
Branded Content Production.
民放公式テレビポータル「TVer」のWEB CMだ。
手羽とTVerのネーミングの近似性をネタに片手で楽しめる、飽きがこないというTVerと手羽のシンクロニシティをシズルたっぷりに映像化したCM。男性編と女優編がある。
女優編ではバス停前、バスの中、風呂の浴槽やリビングのソファで肌身離さず手羽を持つ若い女性を芋生悠が演じている。
芋生 悠(いもう はるか)
熊本県出身。
ステッカー所属。
2014年、JUNONが開催した第3回目のジュノン・ガールズ・コンテストにて、10名のファイナリストのうちの1人に選ばれ、2015年4月から女優として主な活動を開始する。
映画「マスタードガス、バタフライ」(2016年)では主演を務めた。
「芋生」姓は本名。
まだまだ無名の女優と言ってもいいが、これから期待。
個人的には、バスの中、芋生悠の後ろで号泣するおばさんにも目を奪われる。
(こちらは女優なのかエキストラなのかは未確認)
続いて取り上げたいインパクトのある女優編は
オープンハウスのCM -で清野ちゃん 役こと
清野菜名。
清野 菜名(せいの なな)は1994年10月14日 生まれ。
日本芸術高等学園卒業。
こちらもステッカー所属。
映画「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチのアクションに衝撃を受け、高校2年生の時、アクション養成所にてアクション監督・坂口拓のもとでボクシングや立ち回り、アクロバットなどの本格的なアクション訓練を受ける。
園子温監督の2014年公開映画「TOKYO TRIBE」で第3回ジャパンアクションアワードベストアクション女優賞、第36回ヨコハマ映画祭最優秀新人賞を受賞する。2015年公開の押井守監督の映画「東京無国籍少女」では映画初主演を果たし第4回ジャパンアクションアワードベストアクション女優賞を受賞。
夫は俳優の生田斗真。
清野菜名はアクションのイメージが強いが、オープンハウスのCMシリーズでは長瀬智也扮する長瀬くんの相手役小学生の女の子清野ちゃん。
「夢見る小学生 お付き合い」篇(2019年4月15日~)では、
長瀬くんは「駅前の土地見学、付き合ってくんない?」と友達を誘うが、 「めんどくさい」と断られてしまう。 そこにちょうど通りかかった清野ちゃんに「清野、俺と付き合ってくんない?」と訊きます。
清野ちゃんは告白と勘違いしてしまい、ドギマギ。
「考えとく」とだけ残し、走り去ります。
この時の清野菜名の演技は初々しさを全面に出した巧みな芝居。
強烈な印象を残した。
清野菜名の魅力は清潔感と時折見え隠れする色気。
「シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。」(2020年1月12日 - 3月15日、読売テレビ) の”ミスパンダ”のような アクションも良かった。
アクションと演技。
両方兼ね備えた日本の女優の一人。
楽しみ。
最後に以前紹介した有村架純と浜辺美波が姉妹の新CM
JA共済WEB動画シリーズ『カスミナミ』第4弾「宇宙人」篇
も紹介したい。
『カスミナミ』は、自宅の居間でくつろぐ有村架純と浜辺美波が繰り広げる会話を中心としたショートムービー。
第4弾のテーマは「宇宙人」。
姉妹のほっこりする内容に注目。
中身のない会話が、ただただ、ダラダラ続くが、最後まで見ていられるCM。
劇中、有村架純が浜辺美波に言う「そうだね!」の台詞は必見。
美人は何もしなくても見ていられる見本でもある。
演技の世界は奥深い。
公演お知らせ
7月24日14時開演
小劇場メルシアーク神楽坂にて「プリン食べたの誰?」
コロナ・ウィルス感染症防止対策に万全を期して20席。
上演時間40分。
配信あり。
民放新ドラマ、注目女優は?その2 [テレビドラマ]
取り上げたい女優は「ハケンの品格」セカンド・シーズンの吉谷彩子。
「ハケンの品格」は、2007年1月10日~3月14日まで日本テレビ系の「水曜ドラマ」枠で放送されていたドラマ。
主演の大前春子役は篠原涼子。
大前春子は、「契約延長はしない、担当セクション以外の仕事はしない、休日出勤、残業もしない」という契約条件の”スーパー派遣”。
愛想はない。
正社員に媚びない。
契約は3か月、延長はなし。
様々な資格を持ち、特Aランクの評価の大前春子は派遣された会社に舞い込むピンチやトラブルを次々と解決していく…。
当初、2020年4月15日から同じ枠で13年ぶりに続編(第2シリーズ)が放送される予定であった。しかし、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大の影響を受けて収録が中止、放送は延期。
6月17日より第2シリーズが放送開始された。
今回、春子が派遣されたのは、下降気味の大手食品商社「S&F」。
春子の仕事ぶりを知り、営業企画課の課長となった里中賢介に
小泉孝太郎。
当時を知る里中の部下、浅野務に勝地涼。
現在は旭川支社長補佐の地位にいる“クルクルパーマ”東海林武に大泉洋。
(この3人は前作から出演)
ストーリーは前作同様、ハチャメチャだが痛快な作り。
今回注目の女優は吉谷彩子。
吉谷 彩子(よしたに あやこ)
千葉県出身。
日本大学芸術学部映画学科演技コース卒業。
幼少時に人見知りだったことから、劇団に入れば人見知りが改善するのではないかとの母の考えで劇団へ入団。
4歳のとき、1996年放送のTBSテレビスペシャルドラマ「最後の家族旅行」で子役としてデビュー。
吉谷彩子といえば、ビズリーチのCMで見たことがあるはず。
女性社員役を演じて話題になった若手女優。
2019年TBSドラマ「グランメゾン東京」(2019年10月20日 - 12月29日) で生意気なパティシエ・松井萌絵役も好演。
今回の「ハケンの品格」では「グランメゾン東京」とは違い、一転、おとなしい派遣社員役。
ドラマは始まったばかりだが、どれだけ存在感を残せるか注目。
爽やかな印象だけでなくもっと演技に磨きをかければ、もっと弾けるに違いない。
注目。
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- 出版社/メーカー: ワーナー・ブラザース・ホームエンターテイメント
- 発売日: 2020/04/03
- メディア: Blu-ray
民放新ドラマ、注目女優1 [テレビドラマ]
「BG~身辺警護人」の市川実日子。
「BG〜身辺警護人」は、2018年からテレビ朝日系「木曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマシリーズ。
その続編。
主演の島崎章には木村拓哉。
ファーストシーズンは 2018年1月18日~3月15日まで放映。
セカンドシーズンは2020年4月16日より放送予定だったが、こちらも新型コロナウイルスの感染拡大の影響で開始日が延期。
6月18日より放送開始。
かつては、有名サッカー選手のボディーガードを務めていた島崎章。
日ノ出警備保障の警備員として日々を送っていたが、新設された身辺警護課への異動を命じられる。
拳銃を持たない民間警護の有様をアクションたっぷりに描いているドラマ。
何を今更と言われても仕方ないが、あえて、市川実日子を挙げる。
市川実日子は「菊理会 白山総合病院」の整形外科医の笠松多佳子役。
身辺警護課の契約担当医で生傷の絶えない島崎の治療をする。
その存在感は圧倒的。
市川 実日子(いちかわ みかこ)
東京都出身。
スールキートス所属。
姉は女優の市川実和子。
デビューはモデル。
1998年にホンマタカシ監督の短編映画「How to 柔術」で女優デビュー。
市川実日子といえば、最も印象的な役は2016年の映画「シン・ゴジラ」だろう。
映画「シン・ゴジラ」では環境省自然環境局野生生物課長補佐、尾頭ヒロミ役。
台詞の流暢さ、クールな物腰。
役者としてもとてつもないポテンシャルを感じる女優のひとり。
(「シン・ゴジラ」では毎日映画コンクール女優助演賞、第40回日本アカデミー賞優秀助演女優賞を受賞)
2018年1月12日~3月16日までTBSテレビ系の「金曜ドラマ」で放送された佳作テレビドラマ「アンナチュラル」でも主演の石原さとみの同僚役東海林夕子役も素晴らしい。
市川実日子はスペシャリストが似合う。台詞が嘘っぽく聞こえないところが凄い。
市川実日子は主役を生かす女優。これからも注目していきたい。
映画「キッズ・リベンジ」は日本未公開のバイオレンス・アクション。
バイオレンス・アクション映画「キッズ・リベンジ」は”過激なホーム・アローン”と呼ばれる映画。
「キッズ・リベンジは2012年公開のアメリカ合衆国で制作。
日本では劇場未公開。
監督はスティーブンC.ミラー。
スティーブンC.ミラーはシルベスター・スタローン主演「大脱出2 」(2018)やブルース・ウィリス主演「マローダーズ/襲撃者 」(2016)などの大物アクション俳優主演の映画を取り続けている監督。
どれもいまひとつの評価だが、この映画「キッズ・リベンジ」は唯一の拾い物。
(この映画、レイ・ワイズ以外はほとんど日本では無名の役者ばかり)
レイ・ワイズといえば、筆者にはデビッド・リンチ監督のテレビドラマ「ツイン・ピークス」(1990~1991)
ローラ・パーマーの父親リーランド・パーマー役。
レイ・ワイズはこの映画「キッズ・リベンジ」でも悪党のボスを見事に演じている。
映画「キッズ・リベンジ」のあらすじ
親の再婚によって姉弟となったローレンとウォーレン。
郊外の新しい家での生活が始まるが、収監中に金を奪われたマフィアのボスが金を取り戻そうと、ロイド率いる4人の殺し屋に命令を下す。
”関係者全員を調べろ、オレの金500万ドルを48時間以内に取り戻せ”
ロイドたちはローレンとウォーレンの家にやって来る。
母親は射殺され、父親が拷問されているのを目撃したローレンはウォーレンと逃げ出そうとする。しかし、ウォーレンは高い知能と異常なまでの攻撃性を備えており、いじめっ子を半殺しの目に合わせて、保護観察処分にされるような子供だった。
ウォーレンとロイドたちとの戦いの火ぶたが切って落とされる…。
原題はThe Aggression Scale 。
和訳すると”攻撃性の程度”
ウォーレンは”関係性攻撃性”が備わっていることからこのタイトルがつけられた理由だろう。
関係性攻撃(relational aggression;RAと略される)とは,医学用語のひとつで”仲間関係を操作することによって相手に危害を加えることを意図した攻撃行動”と定義されている。
映画の中でも、ウォーレンは姉のローレンをおとりに使ったり、悪党たちに仲たがいを仕向けたりするシーンがある。
劇中では、ウォーレンは一言も言葉を発しない。
(痛みに顔をしかめたり、笑顔を見せることはある)
ウォーレンは、窓枠にナイフの刃を埋め込んだり、混ぜるな危険の薬品を混合して顔にあびせかけたり、えげつないやり方で悪党どもを追い詰めてゆく。
(そう、追い詰められるのは悪党の方!)
このあたりが”過激なホーム・アローン”と呼ばれる理由だろう。
映画「ホーム・アローン」とは
1990年公開の大ヒットアメリカ映画。
当時、10歳だったマコーレ・カルキンを一躍スターダムに押し上げたコメディ映画でもある。
映画「ホーム・アローン」あらすじ
クリスマス。
ある一家が総出でパリに旅行に行くことになる。
息子のケビンだけは出発のどさくさに紛れて独り、屋敷に取り残されてしまう。初めての一人暮らしに浮き浮きのケビン。そんな折り、留守宅だと思った二人組の泥棒が屋敷を狙う。
ケビンは家を守るため、男たちの撃退計画を練り始める…
というお話。
クリスマス定番映画として、「ホーム・アローン」はシリーズ化され、現在まで5作が作られている。
映画「キッズ・リベンジ」キャストについて
ウォーレン役はライアン・ハートウィグ。
ライアン・ハートウィグの情報はほとんどない。
強烈な印象を残す役柄だが、演技にインパクトがない。
ルックスも中途半端。
ブレイクしなかったのは、そこに原因があるかも。
ローレン役はファビアン・テレーズ。
こちらは悪くない。
サウスバウンド(2015)という摩訶不思議なアンソロジーホラーに出演している。
ロイド役にはダナ・アシュブルック。
「ツイン・ピークス」のローラ・パーマーのボーイフレンド、ボビー・ブリッグス役で知られている。
(レイ・ワイズとは「ツイン・ピークス繋がり!)
ダナ・アシュブルックの”慈悲のかけらもない”悪党ぶりがこの映画を成功に導いているのは間違いない。
1980年のホラー映画『13日の金曜日』をリメイクした『13日の金曜日 (2009年版)』で殺人鬼ジェイソン・ボーヒーズを演じた事で知られるデレク・ミアーズもロイドの部下役で出演している。こちらも好演。
ホラー映画やアクション映画で悪役って大事。
上映時間は1時間 31分。
ネットではこの映画「キッズ・リベンジ」」は”少年版ランボー”とも言われているが、ウォーレンはムキムキ・ボディーではないので、筆者はどうかと思う。
映画「キッズ・リベンジ」」
最後まで飽きずに見れます。
オススメ。
さて、ここからは告知。
コロナ・ウィルス拡大の影響で演劇公演が中止。
テンション、ガタ落ちでしたが、この度7月23日~7月25日開催される小劇場メルシアーク神楽坂の演劇フェスタに出場が決まりました。
関係者、並びにご協力ただける方に感謝。
コロナ・ウィルスに十二分に気をつけ、感染症対策に万全を期して行いたいと思います。
配信もあります。
7月24日・祝日
16:00開始。
プロジェクト夢樹with劇団営業二課ショートシアター
作・演出 平田慎司
「プリン食べたの誰?」
お時間あれば。
キャップ女子萌えオススメアクション映画。 [映画鑑賞]
元気になるアクション映画「ワイルド・ストーム」はマギー・グレイスのファンなら見るべし。
「ワイルド・ストーム」(原題:The Hurricane Heist)は、2018年にアメリカ合衆国で公開されたアクション映画。
監督はロブ・コーエン。
主演はトービー・ケベルとマギー・グレイス。
マギー・グレイスファンなら映画「ワイルド・ストーム」は見るべき。
マギー・グレイスと言えば、
カルト的アメリカのテレビシリーズ「LOST」のシャノン・ルサフォード役だし、2008年公開の映画「96時間」のキム役。
マギー・グレイスについて
マギー・グレイス(Maggie Grace,)
本名:はマーガレット・グレイス・デニグ(Margaret Grace Denig)
1983年9月21日 アメリカ合衆国オハイオ州ワシントン生まれ。
2001年にウェブ・ビデオ「Rachel's Room」でデビュー。
翌年放送のテレビ映画「消された真実 グリニッチ殺人事件」でヤング・アーティスト・アワードにノミネートされ、注目を集める。
その後もテレビシリーズや映画に出演。
2004年からはテレビシリーズ『LOST』にシャノン・ルサフォード役でレギュラー出演し、ブレイクする。
2005年の『マキシム』誌では「ホットな100人」の27位に選ばれたり、2006年の『LOST』での演技で全米映画俳優組合賞アンサンブル演技賞を受賞した。
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
カルト的ドラマ「LOST」を知らない人のために。
2004年9月から2010年5月までアメリカ合衆国のABCで放送されていたテレビドラマ。
エミー賞、ゴールデングローブ賞を始め各賞を受賞。
その難解さと創造を絶する展開に社会現象にもなった作品。
「LOST」ではマギー・グレイスはワガママで美人なシャノン役を好演している。
話を映画「ワイルド・ストーム」に戻そう。
映画「ワイルド・ストーム」は
アメリカ西海岸に史上最大規模の巨大ハリケーンが迫り、住民たちが避難する中、ある犯罪計画が進行していた。それはハリーケーンの混乱に乗じて武装集団が財務省の紙幣処理施設を襲撃し、6億ドルにもおよぶ現金を強奪するという前代未聞の計画。
施設のセキュリティ担当であるケーシーは、ハリケーンにより故障した発電機修理のため、町の修理屋のブリーズを訪ねるが、ブリーズは武装集団に拉致され、施設は乗っ取られてしまう。
ケーシーはブリーズの弟で気象学者のウィルとともに最強の性能を誇る災害用特殊車両「ドミネーター」
で武装集団に立ち向かう…
というアクション映画。
ウィル役を2017年のアメリカ映画「猿の惑星:聖戦記(グレート・ウォー)」のトビー・ケベル。
ブリーズ役は2015年ベルギー・イギリス・オランダ合作「ハイネケン誘拐の代償」のライアン・クワンテンが演じる。
監督はハチャメチャ大ヒットアクション映画「ワイルド・スピード 」The Fast and the Furious (2001)のロブ・コーエンだから、今回も、”思いっきり”やってくれてます。
そのありとあらゆるものを破壊尽くすハリーケーンの凄さは必見。
都合よく悪党たちが吹き飛ばされていく展開には目をつぶるべき。
なぜなら、これはアクション映画だから。
合理性は疑わないで、素直に楽しむ。
マギー・グレイスの捜査官ぶりと懸命なアクションに身を乗り出して見るのが正解。
キャップが似合うキャップ女子に萌える人にもオススメ。
(後ろのアジャスターから飛び出たポニーテールは最強)
ハリケーンに揉みくちゃにされてもキュートなマギー・グレイス。
(実はここ大事。アクション映画のヒロインの中には、話が進むにつれ、美貌が失われていく女優が多い。そこに”リアルさ”を求めるべきかは見る人それぞれだが、筆者はだんだん容姿や表情が衰えていくと萎えるタイプ)
武装集団のボスはパーキンスは、第31回サンダンス映画祭で監督賞に輝いたファンタジーホラーアメリカ映画「ウィッチ」(2015)のラルフ・アイネソン。
ネットではラルフ・アイネソンの悪党ぶりが今ひとつの意見もあるが、筆者は高評価。
(少し頼りない悪党の親玉がいてもいい。アクション映画で悪役の小憎らしさは必要不可欠。その点では見事に成功している)
クライマックスに災害用特殊車両「ドミネーター」が活躍しないのもご愛敬。
見終わって元気が出ます。
あー、面白かったが正解。
コロナ・ウィルスで演劇界はこの3か月は壊滅状態。
7月安全面に考慮して公演考えております。
タイトルは「プリン食べたの誰?」
配信とスペースを充分に取った少数観客で行います。
詳しくは後日。
ホラー映画「イット・カムズ・アット・ナイト」は評価に困る。
「イット・カムズ・アット・ナイト」は評価に困るホラー映画だ。
「イット・カムズ・アット・ナイト」(原題はIt Comes at Night)は
2017年にアメリカ合衆国で公開、
監督・脚本はトレイ・エドワード・シュルツ。
トレイ・エドワード・シュルツは2010年に短編「Mother and Son(原題)」(2010)で監督デビュー。
テレンス・マリック監督の「ツリー・オブ・ライフ」(2011)では撮影アシスタントとして参加。
自身の家族や親族のエピソードをもとに描いた短編映画「Krisha(原題)」(2014)でサウス・バイ・サウスウエスト映画祭の短編コンペティション部門で撮影賞を受賞。
翌年に製作した同作の長編版「クリシャ」はカンヌ国際映画祭批評家週間オフィシャルセレクションに選出され、サウス・バイ・サウスウェスト(SXSW)映画祭では審査員特別賞と観客賞をダブル受賞、アメリカン・インディペンデント・フィルムでは作品賞、監督賞を含めた5冠に輝くなど、数々のインディペンデント映画祭を席巻した。
そして、長編第2作目がこのホラー映画、「イット・カムズ・アット・ナイト」。
主演のポール役にジョエル・エドガートン。
ジョエル・エドガートンと言えば、2015年公開映画「ザ・ギフト」(原題: The Gift)を思い浮かべる人も多いはず。
ジョエル・エドガートンは、このスリラー映画で不気味なストーカー役を務め、監督と脚本と製作も手がけている。
(主演はジェイソン・ベイトマン、レベッカ・ホール)
映画「イット・カムズ・アット・ナイト」はどんな映画なのか?
あらすじを最後まで紹介する。
(ネタバレあり)
夜やってくる“それ”の感染から逃れるため、森の奥でひっそりと暮らすポールとサラの夫婦。二人には17歳になるトラヴィスという息子がいる。そこにウィルと名乗る男と妻のキム、幼い男の子のアンドリューが助けを求めてやって来る。
ポールは“それ”の侵入を防ぐため「夜入口の赤いドアは常にロックする」というこの家のルールに従うことを条件にウィルら家族を受け入れる。
ふたつの家族の共同生活が始まる。しかし、ある夜、赤いドアが開いていたことが発覚し、同時にポール一家の犬が何者かによる外傷を負って発見される。
”それ”の感染を恐れ、疑心暗鬼になるふたつの家族。
猜疑心、そして”それ”への恐怖が加速してゆく。
ポールはお互いの家族のしばらくの”隔離生活”を提案するが、ウィルは妻と子とともに家を出ていくことを決意。
食料と飲み水を分けて欲しいと頼むウィル。
ウィルたちの家族の誰かが”それ”に感染しているのではと疑うポールとサラ夫婦。
押し問答をしている間に緊迫感が増し、格闘になるポールとウィル。
ポールを助けようとサラがウィルを銃で射殺。
ウィルの妻キムはアンドリューを連れ、森に逃れようとするが、二人ともポールに撃たれてしまう。
だが、”それ”に感染していたのは、実はトラヴィスだった…
シンプルなストーリー。登場人物もさほど多くない。
(途中、謎の銃撃戦もあるが)
上映時間は92分。
最後まで見れるのは演出の力とセンスあるカメラワークだろう。
ただし、謎の大部分が謎のままで終わる”こけおどしホラー”。
冒頭、ポールの義父が”それ”に感染し、残された家族を守るため、やむなく森に連れてゆくポールとトラヴィス。
二人は感染を防ぐために防護服と酸素マスクをしている。
義父を死なせた後、遺体を焼くポールたち。
(”それ”がなんらかの未知の病原体だとわかる瞬間)
コロナ・ウィルスという未知の病原体に人類が蹂躙されている現在に見ると臨場感あり。
“それ”についての説明も経過もなく、現在だけを追っているところもリアル。
愛犬が森の中にいる何かに触発されて追いかけ、行方不明になる中盤は良しとして、何者かによって殺された愛犬の死体を見て、感染だけを問題視する大人たち。
愛犬を殺傷したのは?
赤いドアを開けたのは?
後半、義父の残した酒をポールとウィル。
生い立ちを話すウィルの話の一部が食い違うシーンがある。
ポールに指摘され、慌てて訂正するウィル。
ぎこちない雰囲気。
(このあたりの芝居は上手い。台詞を言うのは簡単。雰囲気を醸し出すのが演技)
ラスト近く。
ウィル家族は”それ”に感染したのか?説明も描写もない。
(後味の悪さが残る。それが狙い?)
このホラー映画「イット・カムズ・アット・ナイト」はネットでも色々な憶測を呼んでいるよう。
劇中に出てくるピテール・ブリューゲルのペストの恐ろしさを描いた「死の勝利」がモチーフだとか、何度か登場するポールの息子トラヴィスの悪夢のシーンからトラヴィス自身が夢遊病で夜の森を彷徨っているのではないか?とも言われています。
不条理で説明のつかないシーンが多いことから、筆者はこう考えてみました。
街に突如蔓延る未知の病原体から逃れようと山奥に逃れてきたポール一家。
義父の突然の発病と残酷な死を目にし、トラウマになったトラヴィス。
ウィルたちの家族も存在せず、愛犬もすでに亡くなっていて、謎の病原体に侵されていくトラヴィスの見ている悪夢が作り出した物語。
トラヴィスは夜の森の静けさと闇からそれは夜やって来ると考えていた…。
こんな解釈もありかも。
カードを全部開けずにいくつか伏せたまま終わる物語は好きだ。
筆者も脚本家の末席を汚しているが、カードを伏せたまま終わる物語を常に書いている。
(自分の作ったストーリーをあーだ、こーだと見終わって議論してくれたら実に楽しい)
この映画「イット・カムズ・アット・ナイト」はほとんどの謎は解明されずに終わる。
こけおどしの緊迫感あるシーンの連続は作り手の意図だとは思うが、困惑する映画であることは事実。
でも、安っぽくないんだよなー。
赤いドアの画なんかキューブリックみたいだし、映像センスは素晴らしい。
(才能を感じる)
さて、トレイ・エドワード・シュルツの三作目は青春群像劇「WAVES ウェイブス」(2019)
こちらは360度回転するカメラワークが話題。
(予告編で見たがテレンス・マリックぽい映画)
ホラー ミステリー 文学映画 コレクション DVD10枚組 ACC-188
- 出版社/メーカー: 株式会社コスミック出版
- 発売日: 2020/05/12
- メディア: DVD
ホラー映画「イット・カムズ・アット・ナイト」あなた自身の解釈は?
お時間あればご覧ください。
今こそ映画「図書館戦争」を見よう [映画]
SFは好きでアクションはもっと好き。
パラレル・ワールドものは少しだけ好きで榮倉奈々は背が高いけど、なんか大好き。
(透明感かな)
ライトなラブコメはどうも苦手でベストセラー小説「図書館戦争」を1巻目で放り出した駄目な僕ですが、見たいDVDが見当たらなかったので、映画「図書館戦争」を拝見。
2013年公開の映画「図書館戦争」は人気小説家有川浩の代表作で、コミック化、アニメ化もされた人気シリーズを実写映画化。
配給は東宝。
主演は岡田准一と榮倉奈々。監督は「GANTZ」2部作の佐藤信介。
岡田准一はアクション映画が似合う。
(2010年、2011年映画「SP」でそのポテンシャルの高さに驚いた)
2020年公開予定の映画「燃えよ、剣」も期待ですね。
(がんばれ、映画。がんばろう、映画ファン!)
榮倉奈々といえば、女優としては
2018年「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています」が印象的です。
(特にワニに食われているシーンはいい。この映画に榮倉奈々をキャスティングしたのはファインプレー。他の女優ではたぶん、鼻につく)
映画「図書館戦争」にはブレイクする前の田中圭も出演しています。
(ブレイクするべき芝居だと思う)
では、映画「図書館戦争」の出だしを少し説明します。
ここではない別の架空の日本、1988年表現規制のための「メディア良化法」が制定される。
それにともない施行機関の「メディア良化隊」が発足。
不適切とされた出版物は回収され、その為には、武力行使も行うことに。
それに対し、公共図書館は図書館の自由法を制定。
本の自由を守るために「図書館隊」を編成する。
主人公の笠原郁は高校生の時、大切な本を守ってくれた図書隊員にあこがれて、入隊し、鬼教官の堂上篤と出会う。
事あるごとに衝突する二人。
「メディア良化委員会」と「図書館隊」との戦いが激しさを増す中、郁が配属されたのは堂上のいる専守防衛、”威嚇射撃のみ”の特殊部隊だった⋯。
小学生時代、”一度も図書委員になれなかった”僕はたくさんの本を見て、それを必死に守る大人たちを見て序盤からなぜかうるうる。
あっという間の128分でした。
正直、面白かったです。
しかーし、ぞぞぞっ、背筋も凍るシーンがありました。
後半、図書隊司令役の石坂浩二が郁役の榮倉奈々に「メディア良化法」が制定されたことについて、謝るシーンです。
『私たち大人が悪かった。君たちに未来を残せなかった。多くの人が無関心で自分に関係ないと思っていた。表現が規制されることの本当の意味が理解できなかった』
「検察庁改正法案」が頭によぎります。
(検察庁法改正案は、現在63歳の検察官の定年(検事総長は65歳)を段階的に65歳に引き上げ、併せて役職の定年を導入することが柱。 内閣や法相が必要とすれば、検事総長や次長検事らが最長3年とどまれる特例があり、政権の都合のよい幹部だけを残す恣意(しい)的な運用ができる恐れがあると指摘されていた)
SNSから広がり、廃案にはなりましたが、危ないところでした。
(賭けマージャンの事実が発覚して黒川元検事長は辞任)
安部政権の支持率は下降の一途。
コロナ・ウィルスの影響で日本は未曾有の危機と言ってもいい。
ステイホームや8割の接触回避などで企業や様々な店、個人が大変な損害を被っているにも関わらず、補償は今だに届かない。
(アベノマスクも未だに筆者宅には届いていません。いらないけど)
マスコミの過剰な煽りにも惑わされないようにしたい。
6月1日時点の厚生労働省発表
新型コロナ・ウィルス感染者数16884名
死亡892名
(亡くなった方のご冥福をお祈りいたします)
ちなみに
インフルエンザによる年間死亡者数は、世界で約25~50万人、日本で約1万人と推計されています。
映画「図書館戦争」は続編もあります。
「図書館戦争 THE LAST MISSION」です。
こちらは2015年公開。
やや1作目より落ちるけど、出来は悪くありません。
映画「図書館戦争」、こんな時代だからこそ、見直してみては。
最後は”愛”だ。